看護の仕事は医師のサポートだけではなく患者へのケアにも気を配ることが大切です。
病気やケガで体が弱っている患者は大きな不安を感じているため、その不安を払しょくできるように接することが重要になります。
心のケアで最も重要なことは安易な同情ではなく、患者自身が前向きな考えを持つことができるように支えることです。
患者の不安は体が弱ったことに対する恐怖心や、思った通りに体の調子が良くならないことへの焦りから生じています。
このような場合、回復の度合いは人によって異なることや、焦ってもすぐに調子が良くなるわけではないことを患者自身が納得できるようにサポートするのが看護職の務めです。
心のケアについては絶対的な模範解答が無いので、患者ごとに最適な方法を見つける必要があります。
患者に対して適切な心のケアを行うには、その患者にとって最良な接し方を速やかに把握することが重要になります。
どのような理由で不安を感じているかは人それぞれです。
同じ病気を患っていても患者によって病気の進み具合や体への影響が違うため、自身の体調に対する不安感が異なるのは当然と言えます。
ある患者には最善な接し方でも別の患者には他の接し方のほうが良いということも珍しくありません。
そのため、患者一人ひとりが求めることを正しく理解するのが不安感を払しょくすることに繋がります。
心の不調が体の具合を悪くすることもあり得るので、心のケアを軽視してはいけないのです。